建造物・史跡
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建造物としての大洲城
大洲城は明治21年(1888)、惜しくも天守が取り壊されてしまいましたが、4棟の櫓(台所櫓、高欄櫓、苧綿櫓、三の丸南隅櫓)は、解体をまぬがれ、いずれも国の重要文化財に指定されています。史跡は、暗り門跡、本丸井戸、櫓下御門(二の丸大手門)跡、内堀跡などがあります。
天守
4層4階の天守は、明治期の古写真や天守雛形と呼ばれる江戸期の木組模型などの史料をもとに平成16年(2004)に木造で復元されました。
台所櫓(だいどころやぐら)
大洲城の櫓の中では最大級のもので、内部に土間を配し煙出し用の格子窓が開けられています。現在の台所櫓は安政4年(1857)の大地震で大破し、安政6年(1859)に再建されたものです。昭和45年(1970)に解体修理を行いました。
・国指定重要文化財
・指定日:昭和32年6月18日
高欄櫓(こうらんやぐら)
大洲城の中で唯一2階に縁と高欄のある櫓で、城内が一望のもとに眺められます。現在の高欄櫓は、台所櫓同様、安政4年(1857)の地震で大破し、万延元年(1860)に再建されたものです。昭和45年(1970)に台所櫓とともに解体修理を行いました。
・国指定重要文化財
・指定日:昭和32年6月18日
苧綿櫓(おわたやぐら)
天保14年(1843)に再建されたもので、二の丸東端に位置します。石落しに格子窓が備えてあるのが特徴です。昭和34年の解体修理で、洪水に備え石垣が2.6mかさ上げされました。
・国指定重要文化財
・指定日:昭和32年6月18日
三の丸南隅櫓(さんのまるみなみすみやぐら)
大洲城三の丸に位置するこの櫓は、明和3年(1766)に建てられたもので、大洲城に現存する最古の建物です。外部両端に袴腰形の石落しを備えているのが特徴です。昭和40年(1965)に解体修理を行いました。
・国指定重要文化財
・指定日:昭和32年6月18日