TOP まちづくり型の城郭 大洲城復元20周年を迎え、伝えたい想い
大洲城復元20周年を迎え、伝えたい想い

大洲城が復元されてから、2024年で20周年を迎えました。
それを記念して、大洲高校の生徒が「良知の時間」を利用して、当時復元に携わっていた方々にインタビューを実施しました。

 

菅野建設株式会社 菅野隆次さん

大洲城復元の施工主は県外の事業者で、地元の事業者が関わるチャンスがありませんでした。そこで、私たちも協力させてほしいと手紙を出し、地元の事業者もこの事業に参加しました。木造で天守を完全復元させることは、生まれて初めての経験だったので、携わる者はみな不安でした。柱となる木材は、地元からご協力いただき使用しており、梁となった木材は、国に嘆願して国有林を使用しています。色々な困難はありましたが、大洲城を完成させるという想いで、携わっている仲間と団結して乗り切りました。
お城は、伝承されて初めて完成するものだと思いますので、これからも多くの方に訪れていただきたいと思っています 。

 

大洲市役所 村中元さん


当時、大洲城復元事業の一員で、復元する以上は、大洲市の財産となるからこそ、後世に恥じないものを作ろうとこの事業に臨みました。寄附のお願いや木材の調達などは苦労しましたが、市民のみなさんのおかげで何とかクリアすることができました。資料が残っていないところは、他の現存城郭を参考に、推定復元をしました。1つ1つが形になって進んでいくのを目にし、徐々にやりがいを感じていったのを覚えています。
大洲城は、大洲の歴史まちづくりを見守る存在だと思います。今後は、天守復元の評価だけでなく、「城跡全体」が評価される町になってほしいと願っています。ぜひ高校生には、大洲城が喜ぶことを考え、実施してほしいです。

 

愛媛県立大洲高等学校普通科1年生 大洲城班

大洲城復元に携わった方々の苦労や体験を知って、観光するときにそのことも感じ取って、大洲城を楽しんでほしいと思います。私たちの活動を通して、大洲城の多くの魅力を、まずは市民の方に伝えていきたいです。さらに、世界中の人にも知ってもらいたいので、その発信方法を考えていきたいです。